『愛による成長』



−聖化と宣教の年−

【聖句】
『むしろ、愛をもって真理を語り、あらゆる点において成長し、
 かしらなるキリストに達することができるためなのです』
                (エペソ4章15節)

米国のサブプライムローン問題を発端に昨年末急速に拡大した世界の金融危機は、
多くの企業を破綻に追い込み、株価の暴落をもたらし、1930年代の世界恐慌の
再来といわれている。新年に入っても、その影善として、弱者が容赦なく貧困に
追いやられている。その原因は、政治や経済の仕組み、さらには雇用の仕組みというように、
制度の歪みから生じているという。しかしここで喚起したいのは、
お金にはマモン(強欲な神、お金の神)となることの危険性がある、ということである。
お金は、誰もが信じている限りはお金だが、信用を失うとただの紙切れ・金属片となる。
またサタンが働くことでお金は悪貨となり、人を滅ぼす力ともなる。
またこの地上では、どんなに巨大な富や経済力や権力であっても、必ず終わりが
来ることを歴史は教えている。主イエスは、「自分の宝を地上にたくわえるのはやめなさい。
…自分の宝は、天にたくわえなさい。・‥あなたの宝のあるところに、あなたの心も
あるからです。」(マタイ6:19〜21)と、地上の宝を語られた。
この箇所は『山上の垂訓』と呼ばれている。
地上に富を蓄えれば、心はそこに束縛される。富の持つ魔力である。しかし天に貯蔵する
生活であれば、それは天的である。人々は天に宝を増やすことにより、地上に富を分かち合って
生きていくことができるのだ。
今、宝や富をどこに蓄えるべきかの価値観の転換が迫られている。
私たちクリスチャン一人一人が、主イエス様の声を開き、御言葉に生きて歩むことで
価値観の転換の証者となるのではないだろうか。それゆえ私たちには、
信仰の成長、成熟が求められていることを再確認したい。

【1】重的成長(エペソ4章11〜13節)

パウロは明確に、イエス様が教会に様々な賜物を与えて下さったことを述べている。
それらの賜物は身分的なものではなく、キリストがそれらを必要とされ、意図され、
教会の特別な務め(使徒、預言者、伝道者、牧師、教師)として立てられた。
彼らは、牧者として聖徒を育て養い、霊的成長をはかる奉仕の喜びにあずかっている。
聖徒達の生命的教会の目標は、キリストのからだを建て上げることであり、
聖徒たちを信仰の一致と御子に関する知識の一致をもって、キリストの盈満に
到達させることである。ここにクリスチャンの霊的成長があり、信仰の成熟がある。
しかもそれは、聖書に示される御子キリストとの生ける交わりを通して与えられる。
すでに私たちは、@罪が赦され、A神の子とされたことのゆえに、様々な神の特権を
与えられ、B永遠の命を持ったのだから、イエス様が心に住まわれ、イエス榛を人格的に
深く知るようになっている。こうしてキリスト教会は成長し、「平和のきずなで結ばれて
御霊の一致を保つ」エペソ4:3)ことができる。アーメン。

【2】愛による成長(エペソ4章14〜16節)

この世は悪魔(サタン)の支配下にある悪の世であり、「悪巧みや、人を欺く悪賢い策略」が
が横行しているため、成人していない子供のような者は、すぐにだまされてしまう。
消極的に言い表すと、信仰が成長せず、子供のようであれば、誤った様々な
「教えの風に吹き回されたり、波にもてあそばれたりすること」になりかねない”。
なぜなら、サタンは御使いのように働くからである。
積極的に言い表すと、私たちは「愛をもって真理を語る」ことによって、成長する”。
不真実な言葉は、愛の言葉とは相容れない。だから「愛をもって真理を語る」とは、
もちろん、愛をもって「真理を行なう」「真実にふるまう」ことである。
「愛」と「真理」は両立し、イエス様の内にのみ共存している。私たちが間違った教えに
惑わされないためには、愛と真理に堅く立つことである。
真の教会こそは、福音の愛と真理をこの世の人々に向かって高くかかげ、それを宣べ伝える
使命を持っている群れである。そのためには、教会メンバーのクリスチャン一人一人が、
「あらゆる点において成長し」ていかねばならない。生命体である教会全体が成長し、
かしらであるキリストに達し、キリストに似た者、神の性質を持つ者とされていくわけである。
そして教会全体は、教会員一人一人のそれぞれに応じたふさわしい光輝と連係によって
結び合わされ、成長し、愛によって建て上げられていくのである。
そのためには、聖霊の恵みを受け、聖霊に従いやすい素直な心に作り変えられていくことだ。
願わくは聖化による成長を求めよう。

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